海外仮想通貨FXは当初FX業者が「仮想通貨までラインナップを増やして提供する」というスタイルが主流でしたが、今では専業の仮想通貨FX業者が現れ、通貨ペアの種類も既存の業者と違うものを提供する様になってきています。
それとともに「ハイレバレッジ」を投入する業者もみられ、仮想通貨FXも確実に次のステージに進化しつつあることがわかります。
そんな中でも注目を浴びているのが「CryptoGT(クリプトGT)」の存在です。ここではこの「Crypto GT」について詳細をご紹介していくことにいたします。
Crypto GTはどんな取引所なのか?
「Crypto GT」は2018年6月にキプロスで設立された仮想通貨FXに特化した取引所となっており、そもそもは「CryptoCM」という名称で立ち上げを行いましたが、同じ年の8月には「CryptoGT」に名称変更が行われています。
これは同年8月から「ESMA・欧州証券市場監督局」が欧州圏に居住するトレーダーを相手にする仮想通貨FX業者のレバレッジ等取引規制を厳しくしたことが起因となっております。
ハイレバレッジなどの顧客メリットを活かすため「マーシャル諸島」に本拠地を移動させたこともあって、新たな名称が使われているようです。
運営会社は「Hatio.LTD」ですが、何分新しい会社であることから詳細情報はでてこないのが実情となっています。
しかしながら取引条件等の内容はかなりしっかリしており、国内の業者と比較しても遜色のない条件が提示されているのが特徴といえます。
企業情報および取引スペック等は以下のようになります。
Crypto GTの特徴(メリット・デメリット)
「Crypto GT」には国内業者にないメリットが多くありますが、それとともにデメリットも存在することになります。
したがって取引を始めるにあたっては、しっかりそのどちらもあらかじめ理解して取り組むことが重要になるのです。
Crypto GTのメリット
「Crypro GT」のメリットは次のようなものがあげられます。
〇レバレッジが最大200倍までかけられること
2年前ですと仮想通貨FXのレバレッジが大きくても「相場自体が猛烈に動くことから」ほとんどうまく使いこなすことができませんでした。
しかし、最近の比較的落ち着いた相場状況ではここ一番のときにうまく使いこなすことができ、ハイレバレッジは国内業者には存在しない大きなメリットとなっています。
もちろん相場状況に合わせて倍率を落とすことも可能ですから、多様な選択肢を確保することができるのです。
〇58種類の通貨ペアで幅広い選択肢を提供
国内の仮想通貨FXはほとんどビットコインFXが中心となっていますが「Crypto GT」はそれ以外にも幅広い「アルトコイン」を設定しております。
また仮想通貨同士のペア設定も多彩であることから、国内業者ではまったく実現できない取引を実現できるのも大きな魅力です。
〇ゼロカットシステムで追証なしの安全性と使いやすさ
「Crypto GT」にはたとえ相場が急変動して損失がでても証拠金以上一切請求されないという「ゼロカットシステム」が導入されています。
トレーダーは自ら損失を覚悟できる金額だけを入金して取引すればよく、追証も要求されませんから非常に安全で使いやすい売買が可能となります。
国内業者ではこの「ゼロカットシステム」はまったく導入されていません。
ですから、強制ロスカットを飛び越えるような形で損失が発生した場合には「追加金」として徴収を受けることになり、無限大のリスクを抱えることになりますから、この仕組みは大きなメリットということができます。
〇日本語でしっかりサポートしてくれる点も安心
海外業者の場合、とにかく心配なのが業者の担当者としっかりコミュニケーションがとれるかどうかという問題です。
たとえ取引条件がよくても英語でしか意思の疎通がとれないとなると、問題が起きたときに解決するのは非常に難しくなります。
しかし「Crypto GT」ならばチャットとメールで日本語による連絡がとれますので、確実に困ったことを解決させることができるのです。
朝9時から24時まで利用できるのも大きな安心材料といえます。
〇仮想通貨で入金できるため通常の海外入金の手間やコストがかからない
「Crypto GT」の場合、通常の法定通貨ではなく仮想通貨を利用して送金ができますから、海外FXのようにクレジットカードで使える会社を探さなくてはならないとか、入出金自体に余分なコストがかかるということが一切ないのも大きなメリットです。
入出金のコストも無料ですから、資金の出し入れは海外FX業者などと比較してもかなり利便性の高いサービスになっているといえます。
とくにBTC以外の主要な仮想通貨も受け付けてもらえますから、かなり利便性の高いサービスを提供してくれるといえます。
〇MT5が使えるのでスマホでの取引も容易
仮想通貨FXでは取引ツールが秀逸で使いやすいことも重要な要素となりますが「Crypto GT」は海外のFX,CFD等の業者で日常的に使い込まれている「MT5」を取引プラットフォームとしております。
「MT5」はスマホでも利用可能ですから、利用方法がわからなくなるといった問題が確実に排除され、誰にでも「Easy to Use」を提供してくれるのは大きなメリットです。
Crypto GTのデメリットとなるものとは
こう見てきますとメリットばかりが目立つ「Crypto GT」ですが、それなりにデメリットも存在しており、この欠点の部分もしっかり掌握しておく必要があります。
〇仮想通貨入金であるため価格の変動で証拠金が減ることがある
法定通貨を使った入金ではなく、国を超える送金でも仮想通貨ならではの威力を発揮する「Crypto GT」の入金方式ですが、価格変動率の高い仮想通貨ですと入金してドルベースで換算するとレートの変動で証拠金としての資金が減ることも想定され注意が必要です。
仮想通貨自体としてのボリュームが減るわけではないのですが、法定通貨との組み合わせでは、何もしなくても証拠金減少という状況になることもあるというデメリットはしっかり理解しておきたいところです。
また利益を「どのタイミングで円に換金するか」についても工夫が必要になることはあらかじめ理解しておかなくてはなりません。仮想通貨入金はメリットもデメリット部分も存在するのです。
〇レバレッジはいちいちサポートデスクに連絡して切り替えることに
Crypto GTはレバレッジ「最大200倍」も利用できますし、逆に相場の状況にあわせてレバレッジを下げての取引も可能です。
しかしなから足元では制度上ホームページにアクセスして簡単に切り替えるのでなく、サポートデスクにお願いしませんと切り替わらないというデメリットがあります。
サポートデスクの稼働時間であれば短時間で切り替えが実行されますが、それ以外の深夜から早朝の時間帯は切り替えができない時間帯もありますので十分に注意が必要です。
〇スワップコストが4時間に一度課金される
仮想通貨は法定通貨と違って発行国の「政策金利」によって売買でスワップポイントがつくことがありません。
逆に業者の取引手数料として「スワップコスト」を一定の期間保有していますと要求されることになります。
通常はFXなどと同様にNYタイムが終了する時間の「ロールオーバー」時にコストとして引き落とされるのが一般的なやり方ですが、なぜか「Crypto GT」の場合には1日6回に分散して4時間ごとに応分のスワップコストを引かれることになります。
なので長期間ポジションを保有していますと、確実にスワップコストを支払うことになってしまいます。
普通ならば1日の特定時間にのみポジションを保有していなければ避けて通れるのですが、このやり方では多かれ少なかれスワップコスト負担することになることから、デメリットの一つとして挙げることができます。
ネットの良い評判
「海外仮想通貨FX業者」の選択にあたって役に立つのがネット上での評判です。
「Crypto GT」を既に利用しているユーザーからは、広範にいい評判が聞かれていますが、実際に拾ってみますと次のような評価がされていることがわかります。
日本語サポートの充実が嬉しい
やはり日本語で問い合わせができ、受け答えしてもらえるというのは非常にユーザーからの評判がいいようです。
「朝9時から夜24時」までならチャットでリアルタイムに受け答えてもらえますし、メールでも1時間程度で返事がもらえるとあって、先行して利用しているユーザーからは高い評価を得ているようです。
実際に慣れてしまえばそれほど問い合わせをする必要もなくなるわけですが、初期にはやはり不安を解消するためにしっかり疑問を解消したいと思う個人投資家がたくさんおり、Crypto GTの対応は大きな支持を得ているようです。
MT5が使えるので、新しいツールに慣れる必要がない
取引ツールとしてユニバーサルで使いやすい「MT5」にが導入されていることも高い評価を得ているようです。
国内の業者などですとオリジナルの取引ツールを導入することが多くなるわけですが、高い機能を有していて直観で操作しても間違いが起こらないMT5を導入していることが「Crypto GT」への高い評価につながっているようです。
独自性よりも誰でも迷わずに使える「普遍的」な操作性が支持の理由といえるのでしょう。
約定力に満足している
海外業者を利用した売買ではFXもそうですが、設置されているサーバーが当然日本から離れたところにあることから思ったとおりに売買できるかどうか、つまり約定力が高いかどうかが非常に問題になります。
どれだけ取引条件がよくても思い通りに約定しないのであれば何の意味もないわけです。
しかしCrypto GTについては国内で利用しているユーザーのほとんどが、約定力の高さを評価している点は非常に注目されるところです。
ハイレバレッジは大きな魅力
Crypto GTを利用するユーザーが大きく評価しているもので注目されるのはやはり「レバレッジの高さ」です。
数年前、ビットコインを中心として相場が暴騰、暴落を繰り返していたころはよほどの目利き出ない限りハイレバレッジなどを仮想通貨取引に利用することはできませんでした。
しかし、足元の相場はかなり落ち着きをみせており、少額の資金を利用してハイレバレッジで大きく利益を増やすことができる相場環境となっていることがハイレバレッジを提供してくれるCrypto GTの評価につながっているものと思われます。
実際相場の上昇局面では国内業者にはないこうしたレバレッジを利用すると、本当に大きな利益を出せることに利用者がしっかり気づき評価していることは大変重要なポイントといえます。
取引できるアルトコインが多いのでチャンスが広がる
Crypto GTを評価するユーザーの意見でハイレバレッジとともに多いのが「アルトコイン」の取引バリエーションが多彩であることです。
国内ではビットコインFXが全盛でほかの通貨も多少は設定されていますが、アルトコイン全般を仮想通貨FXで取引できる業者は非常に限られている状態です。
しかしCrypto GTならば「BTC,BCH,ETH,DASH,LTC, XMR,XRP」といった8通貨を軸にして、アルトコイン同士の通貨ペアによるレバレッジ取引も可能としております。
相場状況に応じて、戦略的に使いこなすことができるようになっている点を非常に高く評価していることが窺われます。
これはCrypto GTの大きな特徴でもあり、ユーザーも注目していることがはっきりと理解できます。
両建てを使ったリスク分散ができる
リアルトレードをするユーザーの中で評判になっている機能が「両建てができる」ということです。
FXをやられたことがあるトレーダーですと両建てが非常に重要な機能だとは思わないケースも多いのです。
しかし、ボラティリティが高く、一方向にトレンドがでていても突然逆方向に動くことが多くなる仮想通貨FXのトレードでは一時的に両建てを使って利益を確保したり損失を限定的にするといった売買がかなり重要であることがわかります。
Crypto GTならば両建てを利用したときに証拠金コストが発生しなくなりますので、投入証拠金をさらに柔軟かつ効率的に利用することが可能となり、評判が高くなっているようです。
ゼロカットシステムがあるので安心度が高い
Crypto GTの利用者で広範に評価が高かったのはやはり「ゼロカットシステム」が導入されているということです。
国内の業者を利用していても強制ロスカットが設定されているので問題ないと勘違いしている人はかなり多いものですが、証拠金を超える損失がでるというリスクに海外仮想通貨FX利用者はかなり敏感なようです。
Crypto GTに「ゼロカットシステム」が導入されている点を非常に評価していることがわかります。
これが実装されているのとそうでないのとではとにかく取引リスクが全く異なるものになりますから、国内で仮想通貨FX取引を行う個人投資家はこの項目を非常に重視していることがよくわかります。
ネット上の悪い評判
逆にリアルなユーザーであるからこそ指摘できる「Crypto GT」の悪い部分というものもかなり鮮明になってきます。
イベント時など、スプレッドが極端に広がる
実際に口座を開設して利用しているユーザーからの指摘で結構多かったのが「Crypto GT」の通貨ペアのスプレッドが一時的に非常に広がるということでした。
取引所という性格から外部のカバー先の取引所を必ず設定しているものを思われますが、相場が急激に変化しますとカバー先から提示される価格にも大きなスプレッドがでることになるため、FXに比べて流動性の低い仮想通貨FXではこのような状況になることが多くなるのが現実のようです。
こうした状況は海外の仮想通貨FX業者に限ったことではありませんが、さらにカバー先を増やしたりすることで改善することは可能なはずで、今後修正されていくことを期待したいポイントともいえます。
仮想通貨でしか証拠金入金できないのはデメリット
仮想通貨の価格が上昇しているときには証拠金として仮想通貨を利用するのは大きなメリットとなるわけですが、価格が下落する過程で仮想通貨でしか入金ができないということについてはやはり違和感を覚えるユーザーが多いようです。
これは単純に悪いこととは言い切れませんが、相場の状況によってはやはり円で入金して取引したいと考える個人投資家がかなりいる点には利便性の視点から注意が必要です。
レートが他の取引所と違う時がある
仮想通貨全般に言えることですが取引所によって価格がばらつくのが実情であることから、仮想通貨FXでも業者によって驚くほど価格がことなるのは今も延々と続いています。
FXをやっている個人投資家ですとこの状況は相当違和感のあるものですが、ご多聞にもれずCrypto GTも同様の取引価格を示現することがあり、今後はさらに修正がもとめられるポイントでもあります。
入金・出金スピードの遅さが気になる
Crypto GTはすべて仮想通貨入金ということで一切法定通貨による入金を認めていません。
したがって着金して口座に金額が反映されるのは、個別の仮想通貨ごとの送金トランザクションが早く行われるかどうか次第になります。
しかし実際に仮想通貨で送金をしてみますと分かりますがが、かなり時間がかかるのが現実であり、実需で決済や送金するといってもこれではまともに使えないのが正直なところとなっています。
Crypto GTでも入金や出金に時間がかかるのは彼らの業務上の仕組みの問題というよりも、仮想通貨の入出金ならではの問題に起因していることが多く、改善にはまだ時間がかかりそうです。
ロスカットの基準をもう少し緩くしてほしい
リアルなユーザーから不満が聞かれたのは「ロスカットの基準が厳しい」ということです。
通常ですと証拠金の20%程度まで強制ロスカットがかからない業者もあるわけですが、Crypto GTの場合には証拠金維持率100%で強制ロスカットが履行されてしまいます。
もちろん証拠金は多く残るわけですが、早くにロスカットされてしまうという印象がユーザーにはかなり残ってしまうようです。
そもそもこうした強制ロスカットのお世話になる前に、しっかり自らストップロスを置いて損切りすることが重要になるのですが、実際のユーザーはこうした部分にも不満をもつようです。
評判を見ると改善点も多い
このようにリアルユーザーからの評判を集めてみますと、評価されているポイントも多いもののまだまだ改善しなくてはならないところもも多いことに気づかされます。
ただ、この業者は「2018年8月」にスタートしたばかりでまだ日も浅いことから、今後改善が加えられていくことも多いものと思われ、業者の自助努力による修正が加えられていくことに期待したいところです。
国内業者と比較した場合、金融庁のお墨付きのある登録業者であってもかなりオペレーション上問題のあるところは多いのが現実であり、仮想通貨FXという業界自体がまだ発展途上にあることがわかります。
決して庇うわけではありませんが、海外の仮想通貨FX業者だけのレベルが低いというわけではないことも理解していただきたいところといえます。
結局のところ「本当の評判」は自分で使ってみないとわからない
たしかにユーザーの声や評判を聞くというのは取引する業者を選択するのにあたっては有効な方法ということができます。
しかし客観的な意見というわけでもありませんので、参考にしてみるとしても結局のところは実際に口座を開いてみて実地検証しながら取引をしてみませんと正しい評価はできないのもまた事実です。
大きな資金をいれずにとにかく口座を開設して実際に取引をしてみますと、利用に耐えられる業者なのかどうかははっきりと判断できることになるのです。
また他社と実際に並行利用してみることでもその価値が高いのかどうかがわかることになるのです。
まとめ
Crypto GTは2018年8月にスタートしたばかりのかなり若い業者です。取引スペックとして優れている部分が多いものの、まだまだ修正や改良の必要な部分が多い業者であることもまた事実のようです。
ネット上などで見つけることができるユーザーの評価は概ね良い状況ですが、それでも不満点が残っていますので、今後の改善に期待したいところです。
リアルユーザーの意見は参考になりますが、最終的には実際に利用してみてはじめて正確な評価ができるのだろうと考えます。
まずは失ってもいい資金を用意して実際に口座を開き、トレードしてみて実地検証してみるのがもっとも正しい評価方法になるものと思われます。